今では国民病とも呼ばれる肩こり。
なぜ肩こりが国民病とも呼ばれるまでにその総数が増えてしまったのか?
肩こりは治りにくい?
マッサージで良くなるもの?
今回は肩こりの分類と筋肉のバランスに着目したコラムになります。
肩こりのメカニズムを理解するだけでも未来は変わります!
肩こりってなに?
早速いきましょう!まずは肩こりの定義から!
肩こりとは、僧帽筋〜肩甲挙筋、肩甲帯にかけてこわばった感じや不快感・こり感・重苦しさや痛みにいたるものの総称とされます。
肩こりと単にいっても大きく3つに分類されます。
①本態性:一般的な肩こり
(不良姿勢、運動不足などで起こるもの)
②症候性:疾患から起こるもの
(頚椎、肩関節疾患などから併発して起こるもの)
③心因性:メンタルからくるもの
(不安症、うつ病、自律神経失調症)
最も多いのが①の本態性の肩こり
長時間のデスクワーク、同一姿勢、重労働、によって筋肉のバランスや姿勢が崩れてしまい引き起こされている肩こりがこれに当たります。
本態性肩こりの原因は?
・筋肉の虚血
・筋肉の内圧上昇
・交感神経優位
この3つ!
これをわかりやすく言い換えると、
・血行不良
・筋肉の過剰な緊張
・リラックスができていない
肩こりの原因から紐解く肩こり改善のステップ
・筋内圧の上昇
・交感神経優位
ではこの3つを引き起こしてしまう原因をさらに紐解いていきましょう♪
高血圧
脂質異常症
糖尿病
タバコ、アルコールの摂取による化学刺激
ストレス
運動不足
不良姿勢
呼吸が浅い
シンプルに生活習慣による影響が大きいことがわかります。
つまり、これらの原因を1つ1つ潰していけば改善するということになります!
具体的には以下の通り
②横隔膜を使った深い呼吸を身につける
③適度な運動の習慣化(機能解剖学が得意な専門家に診てもらうとより👍)
③同一姿勢を長時間とらない(姿勢不良の改善)
④リラックスして副交感神経のスイッチを入れる
たったこれだけです。
マッサージや整体だけで肩こりの総数が変わらない理由はここにあります。
→肩こりの原因にアプローチしていないから
リラクゼーションとして副交感神経のスイッチを入れてくれることはもちろん期待できます♪
ほぐすのも大切ですが、ほぐすだけで終わらせては繰り返します…
→姿勢や食習慣が変わっていないから
肩こりだけに限った話ではないですが…
ほぐしただけで終わってしまうのは科学的に否定されています。
”使い方を変えましょう”
正しい動作パターンを脳にしっかり学習させることがもっとも体を変えてくれます。痛みや体の不調を繰り返さないためにも今日は絶対にここだけでも覚えて帰ってください♪
そして骨は筋肉の状態によって左右されるので、筋機能も正しく働く状態を保たなければなりません。
本態性肩こりを改善するための正しいステップ
食習慣の見直し
↓
ほぐす
↓
関節を正しい位置に修正
↓
正しい位置で筋肉が働く
↓
猫背姿勢を正すための運動
最終的には肩こりの原因になりやすい「猫背姿勢」を整えていくことで
肩こりになりにくい姿勢に変えていきます!
猫背姿勢についてはこちらのコラムも合わせてチェックしてみてくださいね♪
猫背姿勢と肩こりの筋バランス
「どこをほぐしたり、鍛えたりするのがいいの?」
では具体的な筋肉のバランスにより着目していきましょう♪ズバリ猫背姿勢と肩こりの方は筋バランスの状態が似ているケースがほとんど。
猫背姿勢は、普段から背骨が丸まって上半身がガチガチに固まり、日常的に重力に負けている状態のため、お腹や背中などの筋肉が弱ってしまってしまい、腕を上げる際に土台となる肩甲骨が滑らかに動かずに僧帽筋の上部や首についている筋肉が頑張って腕を上げようとして過剰に緊張しやすい状態になっています。
図で見るとこの通り。
上位交差性症候群と呼ばれます。
●胸椎が硬くなり、背骨の反る動きやねじる動きが出にくい
●顎が上がり首の前側の筋肉は弱化、首の後ろ側の筋肉は短縮している
●肩甲骨が開き、胸の前側の筋肉は短縮、後ろの背中の筋肉は延長している
●背中が丸くなることでカウンターバランスで骨盤が前に出る
硬くなった関節や筋肉をほぐして動きやすくすることに加え、しっかりと自身で筋肉を使って悪い動かし方の癖を治し、日常生活で無意識に落とし込めなければ根本的な解決とは呼べません。
当サロンではほぐしながら伸ばして筋トレができるピラティスマシンを使った運動で姿勢そのものから変化を実感し、皆様どんどん良くなられております♪
ポジショントーク一切抜きで運動は人間という生き物にとって必須だということを感じていただきます♪