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Pilates

ピラティス

ピラティスの特徴

01 身体の細部への意識を学習(コントロロジー)

コントロロジーとはControlとlogyを結びつけたピラティス氏が考案した造語です。ターゲットとした部位を知り、正確にコントロールすることでエクササイズを正しく行い、体に不要な負荷をかけないことを意味します。例えばヒップアップのエクササイズでコントロロジー(ここでは背骨〜骨盤の意識)が弱いと、本来鍛えたいお尻の筋肉(大臀筋)を使わずに前ももや背筋などの他の筋肉で代用してしまいます。筋肉や関節を本来の役目どおりに使い、怪我の予防とエクササイズを最大限効率的に行うことができます。
01身体の細部への意識を学習 (1)

02 深い呼吸法

現代人のほとんどが姿勢が崩れ、呼吸は浅く、肩の持ち上がった呼吸法です。呼吸が浅いことで、酸素の供給量が低下し、全身の血液の酸素が不足し、脳細胞の不活性を引き起こします。加えて肩の持ち上がった呼吸法は首の筋肉を使いすぎることで首が凝り、肩甲骨〜肩の動きを妨げます。
ピラティスでは肋骨下部にある横隔膜、ウエストをコルセットのように包む腹横筋、骨盤で内臓を支える骨盤底筋を使ったゆっくりとした深い呼吸で体から無駄な力の抜けた状態を身につけ、自律神経を整え、内臓、神経、脳、筋肉など体全体を活性化させます。

02深い呼吸法 (1)

03 心と体の統合

ピラティスは「心も身体」のトレーニングに着目した数少ない一人で「心と身体は対等でどちらかが優位ではない」という信念を提唱していました。動きの中で「自分の体に何が起きているのかを感じる」集中による瞑想効果(マインドフルネス)によって、心と体のフィットネスレベルを上げ、人生の健康における重要な要素を発達させます。

03心と身体の統合 (1)

04 コア・エンゲージメント(体幹)

ピラティスではコアを働かさせることを「コア・エンゲージメントまたはコア・コネクション」と呼びます。コアとは、胸郭(肋骨)の下部から骨盤にかけてのお腹と背中にある(インナーマッスル)を指します。
最近の研究によれば健常者では、手足を動かす前にまずはコアのインナーマッスルが働き、身体の中心を安定させていることがわかってきました。ピラティスの理論でも「身体のすべての動きは強い体幹から繰り出さなければならない」とあるようにコアはピラティス・メソッドにおいてエンゲージメント(鍛える)前に体を動かすのはルール違反とされているほど重要視されています。

04コア・エンゲージメント (1)

05 正しい動作の学習

走ったり、歩いたり、起き上がったり、モノを取ったり、私たちの動作は必要な筋肉と関節を無駄なく動かす神経のプログラムが、脳から指令されて作動しています。しかし、姿勢不良や運動不足、体に不調、痛みがある方はこのプログラム狂ってしまっています。ピラティス氏の唱えた「無意識下にあるマインドこそが身体の使い方や習慣に大きく影響する。間違った動作や習慣は矯正する必要がある」と述べています。間違った習慣は間違った動作を学習します。
ピラティスは正しい動作の学習に必要なエクササイズが豊富に組み込まれています。

05正しい動作の学習 (1)

ピラティスで得られる効果

姿勢改善

不良姿勢のほとんどが「縦に縮み、横に広がる」重力に負けてしまっているパターンです。姿勢を改善するには「縦に伸びる筋力と内側から支えるインナーマッスル」が重要です。ピラティスは 姿勢を支えるコア(インナーマッスル)を中心に背骨のひとつひとつを細かく動かすエクササイズで正しい姿勢筋、脳神経の活性化させます1) またピラティスは柔軟性の向上による、姿勢制御も得意なエクササイズであるため、2)歪みのない美しい姿勢が自然と形成されていきます。
姿勢改善 (1)
<参考文献>
1. Hyo Taek Lee 1 , Hyun Ok Oh 2 , Hui Seung Han 3 , Kwang Youn Jin 4 , Hyo Lyun Roh 5 Effect of mat pilates exercise on postural alignment and body composition of middle-aged women J Phys Ther Sci. 2016 Jun;28(6):1691-5

2. Elizabeth Hornsby,Leanne M Johnston, Effect of Pilates Intervention on Physical Function of Children. and Youth: A Systematic Review. s Med Rehabil. 2020 Feb;101(2):317-328.

慢性腰痛の改善

そもそも腰痛は原因が明らかでないもの(非特異的腰痛)が最も多いとされています。1)
しかしピラティスによるストレッチやコア(インナーマッスル)の強化は痛みと身体機能の改善に有用とされています。2)
腰痛になってしまうのは姿勢や動き方により筋肉や関節にストレスをかけているのが根本の原因です。ピラティスが最も得意とするコントロロジーにより腰痛になりにくい身体の使い方を学習することで根本の原因を解消します。
慢性腰痛 (1)
<参考文献>
1. 腰痛診療ガイドライン2019改訂第2版.日本整形外科学会診療ガイドライン委員会. 腰痛診療ガイドライン策定委員会. 南江堂. 東京2019

2. David Cruz-Díaz ,M Bergamin , S Gobbo , Antonio Martínez-Amat , Fidel Hita-Contreras
Comparative effects of 12 weeks of equipment based and mat Pilates in patients with Chronic Low Back Pain on pain, function and transversus abdominis activation. A randomized controlled trial 2017 Aug;33:72-77.

PADDLE pilatesの想い

ピラティスは身体のエクササイズだけではなく、心もトレーニングします。「心」というと抽象的に聞こえますが、当店での「心」とは具体的に神経学的・解剖学的・生理学的・脳神経的な「心」を指します。 つまり身体のセンサー(受容器)としての「心」です。 心身の司令塔である「脳」を活性化することで本来あるべき機能を取り戻します。健全な心は健全な身体の源です。 単なるエクササイズではなく、生涯を通してに肉体的・精神的にも健康に生きていくためのメソッドです。